乾物の知識



乾蓮根

解説 蓮の根、内地では常時生物を食用出来ますが、これは蓮の成らない植民地と在外の同胞が用いるので、平時は朝鮮、満州、台湾、南方方面へ移輸出されますが、非常事変時には大変役に立つものです。白干(生のまま皮を剥いて乾燥)湯干(皮を剥いて一度湯へ通す)の二種あり、蓮根を薄く斜(ななめ)に切ってあります。

成分及栄養価 有機、無機の有効な成分をふくみ、根菜類中でも滋養価の最も優れたもの。渇を医し、五臓を補い、虫を下し、酒毒を醒まし、消化を助ける、等々。また痰と咳にはおろしても煮ても効あり、遺精を癒し、気力を増進し、強精食ともなる。産後の婦人には汚血(おけつ)を清めるという風に効用沢山なるものです。

用い方 先ず水に晒してから茹で、生の如くにもどす。すべて生蓮根と同じく煮物、揚げ物、和え物、酢物、五目飯などに用います。
 



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