乾物の知識



葛素麺

解 説 葛素麺を作るには、葛を溶き、毛篩(けふるい)で漉し、銅の盃形の器に穴をあけたのに入れ、沸湯(にえゆ)の上にすくい入れると、葛水は穴から沸湯に漏れて細く素麺の如くなるが、右沸湯えは卵の白身と、灰汁を入れて煮立たせ、それを引揚げてから乾燥したものですが、しかし近来の製品には純葛粉で製したものが少なくなり、大抵はコンスターチや馬鈴薯澱粉を混和してあります。
用い方 葛素麺の調理法はいろいろあります。例をあぐれば酢味噌和え、葛麺シロップ和え、味付け醤油かけ、三杯酢、卵とじ、砂糖かけ、御汁粉の中味、ぶどう酒ひたし、生姜醤油、甘酒の中味、ソースかけ等は結構おいしく頂けるものです。消化がよいから夏向きの子供達のお八つ代わり、茶菓子代用にもなり、その他病中、病後の調理にも用います。真夏には茹でた葛麺を引上げて水洗いし、暫く冷蔵庫か井戸水にて冷し、蜜か白砂糖をかけて簡易に賞味することも出来ます。

葛素麺のゆで方

湯をたっぷり沸らせ(湯1升に麺5把位の割合)、葛素麺を手早く投げ入れ、箸でかきまぜながら45分間煮立て、湯の上に麺が浮上がったら水を注し(素麺が沈むくらい)さらに2,3分煮て浮きあがる頃又水を注して火から下ろし、微温湯になるまで鍋の中で水を何度も取替えて笊にあげます



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