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産地色:…順調…注意…異変
福岡 年明け全国で本格生産へ
 今漁期はエルニーニョ現象の長期化に伴い、高水温による採苗の遅れ、海苔特有の病害で芽伸びが思わしくなく、生産状況が思わしくありませんでした。そのため、11月から12月に掛けて全国的に養殖状態が悪く、年内の生産枚数は、昨年に比べて60%以下の状態でした。
 しかし、年末から気象が冬型になる日も時々現れるようになり、最初の採苗の時に残して冷蔵庫で眠らしておいた新しい海苔網と生産状態が悪くなった海苔網と張り替えました。同時に正月明けから冬らしい天候が多くなり、海水温も海苔が生育するのに適応出来るようになって来ました。
 1月中旬には、昨年同期のやく80%の生産数量になっています。今後の気象条件が大きなポイントになりますが、冬の気象が早く終わるようなことが起こりますと、生産の終わりも早くなります。1月下旬から2月上旬に掛けての気象状態が今年度の海苔生産数量の最終的な判断を下すことになるでしょう。