日本の乾物産地

西日本地区

【近畿地方】
　三重県の伊勢湾、尾鷲湾は青海苔、黒海苔の産地である。奈良の三輪、兵庫の揖保などの銘柄で知られるそうめんの産地がある。奈良県の吉野葛の生産量は多い。また、兵庫県は全国第２位の海苔生産地である。

【中国・四国地方】
　瀬戸内海を囲む岡山、広島、香川、愛媛、徳島は海苔の産地として全国の１２％を占めている。香川県の小豆島はそうめんの産地としても知られている。また、讃岐うどんの産地として有名だ。高知県のかつお節は「土佐節」として名が通っている。

【九州・沖縄地方】
　大分、宮崎県の椎茸は産地としては日本一である。大分のくろめは希少価値が高い。宮崎は千切り大根の産地で、生産量も日本一のようだ。鹿児島の谷山地区ははるさめの産地でもある。山川、枕崎はかつお節の産地として名高い。また、桜島を望む錦江湾の喜入地区は青海苔の産地で、出水市の鶴の渡来地沿岸は海苔の産地でもある。出水市対岸の長島東町は青海苔の産地である。
　熊本から福岡、佐賀、長崎に至る有明海の沿岸は全国の５０％以上を占める海苔の一大産地である。福岡県の朝倉地区は、水前寺海苔（寿泉苔）、ぎんなん、葛の産地でもある。
　鹿児島、沖縄はもずくの産地として養殖も盛んに行われている。