かんぶつ「○○の日」
《かんぶつ「○○の日」》
乾物の業界では、それぞれの乾物の需要拡大を図るため、特定の日を決めて、消費宣伝活動を行っています。そのような日にちを順次集めてお知らせしようというものです。お気づきの特定日がございましたら、お知らせ下さい。
「寒天の日」
寒天が、高血糖や高コレステロール、高血圧や肥満の改善及び予防に有効だと、平成17年(2005)2月16日放送のNHKのためしてガッテン!で取り上げられました。
これを記念し、天然製造の寒天はこの時期が大詰めとなること、この日が天気図記念日であることも天候を見ながら寒天を作ることとの相性も良く、日本一の角寒天の産地である茅野商工会議所と長野県寒天水産加工業協同組合が、この日を「寒天の日」(2006.2.16)と決めました。
「こんぶの日」
日本昆布協会では、毎年11月15日を『こんぶの日』と決めています。
11月15日といえば、「七五三」の日です。この日のお祝いに、育ち盛りのお子さんが栄養豊富な昆布を食べて、元気に育ってほしいという願い、また、昆布を食べる習慣をつけてほしいという思いから、1982年にこの日を『昆布の日』と決めました。またこの時期は、その年に収穫された昆布が新昆布として市場に出回り、海からの贈り物として感謝をする気持ちも込められています。昆布に関わる食文化は、若い人たちに引き継がれて次の時代へと伝えていって欲しいものです。
「海苔の日」
海苔生産団体では、毎年2月6日を「海苔の日」と決め、全国の各産地や主要消費都市で海苔消費の拡大を図る催しを開催している。「海苔の日」の意味と設立のいきさつは次の通り。
海苔は古くから貴重な食品として食べられて来た。その価値は高く評価され、大宝元年(701年)2月6日に制定された「大宝律令」によって、大宝2年から諸国指定産物になり、年貢(当時の租税)の対象産物に取り入れられた。そこで、大宝律令が制定された2月6日を「海苔の日」と制定し、全国的な海苔消費促進の日にしたものである。
以来、毎年全国各地で「海苔の日」記念の海苔無料配布、チャリティーセールなどのイベントが開かれている。現在は、2月6日の生産団体主催の「海苔の日」と海苔業者による2月3日前後の「節分に海苔巻き丸かぶり」のイベントが行なわれるようになり、2月3日から2月6日前後の1週間を「海苔ウィーク」として、全国各地で海苔PRのイベントが行なわれている。
「七夕・そうめんの日」
全国乾麺協同組合連合会は、そうめんの「伝統」「文化」「歴史」をこれからも大切に後世へ引き継ぎます。
醍醐天皇の時代に宮中の儀式・作法等を集大成した「延喜式(927年)」があります。それによりますと「そうめん」の原型といわれる「索餅」(さくへい)が、旧暦7月7日の七タの儀式に供え物の一つとして供えられたと記述してあります。特に、平安期からは、宮中における七夕の行事に「そうめん」が欠かせない供え物とされていました。
七タは、中国から伝わった五節句(1月15日七草・3月3日桃の節句・5月5日端午の節句・7月7日七夕・9月9日重陽の節句)の一つで、中国から伝わった彦星(牽牛)と織姫の星祭りであります。
竿竹に短冊を飾りつけ、七夕飾りをする。その短冊には「願いごと」を書き成就を祈り、加えて、「そうめん」を糸に見立て「芸事(機織)が上手になるよう」、小麦は毒を消すといった言い伝えから「健康を願い」また、年一度の彦星と織姫のデートにあやかって「恋の成就を願う」行事食として「そうめん」を食べたという説もあります。
全国乾麺協同組合連合会では、昭和57年からこのような日本古来から伝わる五節句の行事に欠かせない行事食としての7月7日七夕の「そうめん」を広く認知されることを願い、7月7日を「七夕・そうめんの日」と決め、芸事に限らず恋愛・健康の願いごとが叶うよう、七夕に「そうめん」を食べて頂くための普及活動を図っています。
某社で行ったアンケートで、行事食について「古くから伝わる食文化で、とてもいい」「子供にも、教えていく必要がある」と考える主婦が90%を超えているという結果が出ました。天の川を眺め、「七夕そうめん」に願い事をしてはいかがですか。
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