乾物の知識



菌茸乾燥品の特長と調理法:香茸

香茸(こうたけ)

解説 食菌類の一種。革茸、茅蕈又は鹿蕈ともいう。初秋の松茸時期に人跡稀な奥山の土壌の古い湿地、落葉の堆積裡に生えるもので、形は漏斗状をなし、大小揃わず、大きなものは直径1尺にも及ぶものがあります。これを採取後藁縄にて結んで陰干しにするが、生の時は暗褐色で乾燥すると黒色に変わる。石見の国及び摂津の国有馬の産が著名で、岐阜県の蛭川、滋賀県の信楽、山陰、東北、奥羽各地方からも産出されます。

用い方 椎茸と同様、香気と滋味に冨み、その用途もほぼ同一で、精進料理、中華料理にて珍重されるが、特にわが国では婚儀などの祝膳に取合せとして使う場合が多い。芥子味噌和え豆の煮混ぜなどにも結構、砂糖を多分に使ってなるべく甘く煮る方が良いようです。ただ香茸には少し苦味があるので、調理の際しばらく水に浸し、茹でることが肝要です。
◎大阪の花柳界では、冬の寒い頃、香茸を水又は温湯に浸し、顔や手足を洗う風習がある。肌身を細やかにし、艶を増すという。



All Rights Reserved 食品産業情報センター 福岡県朝倉郡筑前町依井1091-3
リンク

海苔ジャーナル
 エキスプレス

こんぶネット