乾物の知識



干牛蒡

解説 牛蒡の黒皮を剥ぎ斜めに削いで火力または日光で乾燥したもの。これも干蓮根と同様もっぱら植民地及び海外移輸出の目的で製造されます。

成分及栄養価 牛蒡には多量の糖分およびイヌリン、少量の脂肪とパルミチン酸を含有し、灰分も相当多いが、特に燐分が豊富です。昔から胃腸を強壮にし、精力を増進し、利尿の効ありと言いますが、また婦人の食事としては尊重すべきもの、即ち血の道をよくし、経水の滞りを治し産婦の乳汁を増すなどの卓効(優れた効き目)をあげます。
 
用い方 すべて蓮根などと同じく、生物の代用として調理に使います。
牛蒡の果液は疥癬や湿疹の配合薬となります。又、腫れ物の口明け法として果を噛み砕き、患部に貼ると卓効(優れた効き目)があるといいます。
京都の紫野大徳寺の開山、大燈國師は生牛蒡の焼を嗜好された。いまも同寺の開山忌に名物として用いられています。
 



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